下水道の財政

下水道事業は留萌市が行いますが、建設に必要な費用は、国からの補助金と地方債(借入金)及び受益者負担金と留萌市等の負担により賄われます。また、国庫補助対象の範囲を限定して行なわれており、大口径の下水道管や下水処理場の本体などの建設は、国庫補助対象になりますが、比較的小口径の下水道管や下水処理場の門、柵、塀などの建設は、留萌市の費用で行われます。

以上の建設費の財源内訳を公共下水道事業を例に示すと、次の図のようになります。

○受益者負担金

都市計画法に基づいて留萌市が条例を定めて住民の方々に下水道の建設費用の一部を負担していただいております。受益者負担金は、土地の面積などに応じて算定されます。
留萌市の場合は、1平方メートル当り510円となっております。

詳しいことは、「受益者負担金」のページご覧下さい。

※1 国庫補助金：下水道事業を行う留萌市に対して国が補助するお金

※2 地方債(借入金)：建設時に集中する財政負担を、施設を利用する後の世代にも負担してもらうことにより、負担の平準化と世代間の公平を確保するため、一定限度まで地方債の発行が認められます。

下水道事業は、施設が完成してからが、本当の始まりといわれています。下水道の管理費には、下水道の維持管理や下水処理場の運転管理などの費用（維持管理費）と建設時の地方債(借入金)の元利償還とがありますが、この財源は、下水道を使用する方々からの使用料と留萌市の一般会計からの繰入金によって賄われます。

下水道を供用開始している留萌市の令和3年4月1日から令和4年3月31日までの1年間に必要とした下水道管理運営費は16億1,323万8千円でした。 　財源の内訳を示すと次のようになります。

下水を処理して、再び河川や海などの公共用水域に戻すためにどのくらいの費用がかかっているのでしょうか。また、この費用に充てている使用量について見てみましょう。

下水のうちの汚水処理費用

留萌市の標準一般家庭の一ヶ月に16m³排水した汚水にかかる処理費用は、4,404円となっております。
このうち、使用料で賄われている金額は、約3,812円で、残りの不足分は市の一般会計繰入金と国などからの借金等で賄われています。