留萌の鉄道史と鉄道資料について

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  • 更新日 令和8年2月2日
 明治43年(1910)11月に開業した留萌線(のち本線)は、増毛線(1921~2016)・羽幌線(1927~1987)の開業・廃止を経て、令和5年(2023)3月に一部区間(留萌・石狩沼田間)が、そして令和8年3月には残り全ての区間(石狩沼田・深川間)が廃止されることになりました。
 100年以上留萌で人や物資を運んできた留萌線の歴史、そして留萌市教育委員会が所蔵する鉄道資料のデータベースをご紹介します。

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留萌の鉄道史

鉄道開通前

 
 ↑天塩国留萌新旧市外市街全図(明治24年)※黄色の所が居住地域

 当初、留萌は現在のような大きな船が入れる港はなく、留萌川も蛇行していて、人も沿岸部にしか住んでいませんでしたが、明治18年(1885)頃から港湾を建設しながら市街地を造成していこうという動きが地元有志から起こりました。
 明治24年(1891)には、第2回帝国議会へ築港の請願が行われました(1回目は失敗に終わる)が、当時の北海道では、拓殖事業を進めていくための鉄道敷設と築港が注目され、留萌の鉄道敷設の請願は築港請願と合わせて行われるようになっていきました。
 築港・鉄道の敷設が達成されることで、内陸で採掘された大量の石炭を鉄道をつかって港まで運び、船を使って運び出すことが期待されていました。

留萌線開通


↑留萌町市街地全図(明治43年) ※赤いところが鉄道用地
 
 明治31年(1898)には留萌鉄道築港期成同盟会が設立。地元有志達の度重なる請願運動により、明治38年(1905)、留萌・深川間の鉄道敷設が決定。明治40年(1907)に着工し、明治43年(1910)11月に開業しました。

 
↑開通の日の留萌駅           ↑留萌線開通式1番列車

増毛線・羽幌線

〈増毛線〉
 明治29年(1896)に制定された北海道鉄道敷設法では、当初雨竜原野から信砂川筋をとおり増毛へ向かう鉄道が計画されましたが、鉄道敷設のための技術の問題から計画は見直され、留萌線を延伸させる形で増毛線(留萌・増毛間)が大正10年(1921)に完成しました。
〈羽幌線〉
 留萌の北の日本海沿岸を走る羽幌線も計画され、昭和2年(1927)に留萌・大椴間が開通。昭和33年(1958)、初山別・遠別間が完成し、留萌・幌延間が完全開通しました。
 最初は留萌線の一部でしたが、昭和6年(1931)の留萌・古丹別間の開通にともない留萌線・羽幌線と分離し、留萌線(深川↔留萌↔増毛)は留萌本線と改称しました。

↑留萌港在住者案内地図(昭和8年)
 
 この地図からは、昭和8年(1933)当時、留萌駅から深川方向(東)・羽幌方向(北)・増毛方向(南)・港方向(西)に鉄路が伸びていることが分かります。また、港(外・内・副港)も整備され、留萌川は現在のように港の外へ付け替えられました。

炭鉱と鉄道

 留萌の鉄道は港の開発と同時に進められましたが、その目的は内陸で採掘された石炭を鉄道で運び出すことができるようにするためでした。留萌線では空知炭鉱、そして、大和田炭鉱で採掘された石炭が運ばれました。
〈留萌鉄道〉
 昭和5年(1930)に開業した留萌鉄道株式会社の留萌鉄道の鉄路は、昭和炭鉱(沼田町)と留萌線恵比島駅を繋ぐ炭鉱線と留萌駅から港(北岸・南岸)を繋ぐ臨港線が置かれました(臨港線はのち政府が買収)。留萌鉄道株式会社には、五十嵐億太郎ら地元有志が携わっています。
 
↑留萌鉄道開通記念(昭和5年7月)   ↑留萌港南岸石炭ローダー
留萌鉄道の設立に携わった五十嵐億太郎については、こちらをご覧ください。
⇒冊子「五十嵐億太郎物語」について
〈天塩(炭鉱)鉄道〉
 小平蘂炭鉱から石炭を運ぶための天塩鉄道(のち天塩炭鉱鉄道と改称)が、昭和16年(1941)に開業しました(留萌・達布間)。石炭以外にも天塩鉄道は木材を運びました。


↑昭和28年(1953)の留萌市街地図
 ※留萌線・増毛線・羽幌線・臨港線のほか天塩鉄道も書かれています。
  この頃には、留萌駅は東西南北に鉄路が走るターミナル駅となっていました。

廃線

 戦後のエネルギー革命によって主要な燃料が石炭から石油に移ったことにより炭鉱の閉山が相次ぎ、石炭を運んだ北海道の鉄道も下火になっていきました。
 昭和42年(1967)、炭鉱閉山により天塩炭鉱鉄道、昭和46年(1971)には昭和炭鉱の閉山(1969)により留萌鉄道、昭和62年(1987)3月30日には羽幌線が廃止されました。同年4月に日本国有鉄道(国鉄)が民営化して日本旅客鉄道株式会社(JR)となるため、羽幌線の廃止は国鉄最後の廃線といわれています。
 そして、平成28年(2016)12月には留萌本線(留萌・増毛間)、令和5年(2023)3月は留萌本線(留萌・石狩沼田間)、令和8年(2026)3月には留萌本線(石狩沼田・深川間)が廃止されます。 
 
↑留萌・石狩沼田間最終日の留萌駅    ↑留萌・石狩沼田間ラストラン(留萌発・上り)
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教育委員会 生涯学習課 生涯学習係
〒077-0031 北海道留萌市幸町1丁目14番地 東分庁舎1階
電話番号:0164-42-0435
FAX番号:0164-43-6312

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