留萌のニシン漁撈用具について

名称 国指定重要有形民俗文化財
「留萌のニシン漁撈(旧佐賀家漁場)用具
指定数 3,745点
指定日 平成7年(1995)12月26日

留萌のニシン漁撈(旧佐賀家漁場)用具 について

現在、佐賀家漁場にはニシン漁場で使用された漁撈用具14,585点が残されており、このうち3,745点が国指定重要有形民俗文化財に指定されています。
弘化元年(1844)以降、留萌市礼受地区でニシン漁を営んできた佐賀家が昭和33年(1,958)のニシン漁建網を予定して用意したもので、漁撈用具一式がそのまま残されていることに特徴があります。ニシン漁撈用具としては、一括で残されている唯一の資料です。近代の北海道を支えたニシン漁の経営と、その実態を示すものとして貴重な資料です。

指定用具一覧(計3,745点)

1 網及び網関係用具・・・1059点

2 船及び船関係用具・・・340点

3 沖揚げ・加工関係用具・・・1486点

4 修理関係用具・・・307点

5 施設・関係用具・・・553点

漁具の紹介

背負いもっこ

沖に揚がった大漁のニシンが汲み舟で船着き場に降ろされると、そこには、もっこを背負った女性たちが列を作ります。
5~10キロもあるこのもっこに、50~60匹ものニシンを入れ、ニシンの一時保管庫である廊下まで歩いて運んでいました。

 
 

玉切り包丁

ニシンを煮て油と水分を取り除いたものは、「粕玉」と呼ばれるニシン粕の塊になります。
それをむしろの上で乾燥させるため、小さく砕くときに使うのがこの玉切り包丁です。
手前の包丁は一人用。奥の包丁は、両側に付いた柄を二人で息を合わせて押し引きして使いました。
刃の長さは、二人用のもので60cmほどもあります。

枠船

建網に中に入ったニシンは、枠網に流し込まれて、陸近くまで運ばれました。
その枠網をつり下げていたのが枠船です。長さは16メートル、幅は3.2メートルもあり、
木造の船としては大型で、つり下げた枠網には15~20トンほどのニシンが入りました。
佐賀家漁場には、昭和31年に新造されたはいいものの、ニシン漁の終焉により一度も漁に出なかった船も残されています。

▲枠船(左)につるした枠網から、汲み船(右)にニシンをうつす沖揚げの様子

漁具の公開について

毎年8月の上旬に行われる旧留萌佐賀家一般公開の際に、漁撈用具を収蔵している倉の中を公開しています。
普段は公開しておりませんので、団体など見学希望の方は、
教育委員会生涯学習課(0164-43-0435)までご相談ください。
このページに関するお問い合わせ

教育委員会 生涯学習課 生涯学習係
〒077-0031 北海道留萌市幸町1丁目14番地 東分庁舎1階
電話番号:0164-42-0435
FAX番号:0164-43-6312

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