旭川医科大学が目のコホート研究で得られたデータをもとに 横断的集団研究の論文を発表しました
肉を食べる頻度が少ないことが女性では緑内障のリスクに
▼留萌市では、40歳以上の男女を対象に緑内障や加齢黄斑変性症などの病気の因子を探るため、旭川医科大学と共同で「目のコホート研究」を実施しています。このたび、PLOS 社の科学雑誌「PLOS ONE」に、旭川医科大学 医工連携総研講座の木ノ内玲子特任准教授の論文が掲載されました。
※ 論文の内容は、以下のとおりです。
※ 論文の内容は、以下のとおりです。
1 背景
生活習慣病や認知症では、食習慣や生活習慣など自分で修正できる疾患のリスクがわかってきています。
緑内障では年齢や高眼圧、近視といったものがリスクではありますが、生活習慣でリスクとなるものははっきりしていません。
緑内障では年齢や高眼圧、近視といったものがリスクではありますが、生活習慣でリスクとなるものははっきりしていません。
2 研究手法と成果
北海道留萌市で広報を行い、40 歳以上の約1,700 人の方(40 歳以上の市民の11%)に眼底写真検診を受けてもらいました。
そこで見つかった開放隅角緑内障の方とそうでない方の年齢、生活習慣、健康測定値などを比較しました。
運動や喫煙、飲酒、魚や肉を食べる頻度など生活習慣を伺い、身長・体重、血圧などを測定し、統計的に処理したところ、女性で開放隅角緑内障の方はそうでない方に比べ、1 週間に肉を食べる日数が少ないことが明らかになりました(開放隅角緑内障の方は平均1.7 日、そうでない方は2.7 日)。
この研究は留萌市、同市民、NPO 法人るもいコホートピアの協力のもと実施し得られた貴重な成果と考えております。
そこで見つかった開放隅角緑内障の方とそうでない方の年齢、生活習慣、健康測定値などを比較しました。
運動や喫煙、飲酒、魚や肉を食べる頻度など生活習慣を伺い、身長・体重、血圧などを測定し、統計的に処理したところ、女性で開放隅角緑内障の方はそうでない方に比べ、1 週間に肉を食べる日数が少ないことが明らかになりました(開放隅角緑内障の方は平均1.7 日、そうでない方は2.7 日)。
この研究は留萌市、同市民、NPO 法人るもいコホートピアの協力のもと実施し得られた貴重な成果と考えております。
3 今後の展望
アジアでは、開放隅角緑内障の中でも眼圧があまり高くない正常眼圧緑内障の割合が多いことが知られています(日本人女性では正常眼圧緑内障が開放隅角緑内障85%以上)。これは、食習慣が影響している可能性があるかもしれません。今回の結果から、女性では1 週間にもう1-2日肉を食べる日を増やすことで、開放隅角緑内障になるリスクが減る可能性が示唆されました。
ただ、実際に予防に役立つものか、他の地域、他の国などでも見られるものかは、今後も研究が必要です。
ただ、実際に予防に役立つものか、他の地域、他の国などでも見られるものかは、今後も研究が必要です。
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*緑内障とは
緑内障とは眼球の圧(眼圧)が視神経に負担をかけ、視神経を障害し、視機能障害を起こしてくる病気です。日本人の40 歳以上の20 人に1 人が緑内障と推定されており、失明原因の第1 位となっています。緑内障の8 割を占めているのが開放隅角緑内障です。
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▼PLOS ONE はオープンアクセスジャーナルです。以下のアドレスからこの論文がご覧いただけます。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0204955
- このページに関するお問い合わせ
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市民健康部 コホートピア推進室
〒077-0023 北海道留萌市五十嵐町1丁目10号 保健福祉センターはーとふる
電話番号:0164-49-6070
FAX番号:0164-49-2822
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